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イン殺 RSSフィード

2010-05-30

[]『生活【完全版】』(福満しげゆき、講談社モーニング KCDX ) 『生活【完全版】』(福満しげゆき、講談社モーニング KCDX ) - イン殺 を含むブックマーク はてなブックマーク - 『生活【完全版】』(福満しげゆき、講談社モーニング KCDX ) - イン殺

生活【完全版】 (KCデラックス)

生活【完全版】 (KCデラックス)

「大変失礼な言い方になりますが、こんなに面白くなるとは思いませんでした。」

「『シグルイ』 4 巻に虎眼流が牢人者どもと果し合いをするエピソードがあるんですが、一連の話の中で自分が特に気に入っているのは、ぶちのめした牢人者に虎眼流の面々がとどめを刺すシーン。何がいいかというと、彼らはとどめに刀を使わないのです。普通に考えると、半死の相手にとどめを刺すなら刀で一突きとか、脇差で喉を刈るとかでしょう。しかし虎眼流は野原の石です。なぜかというと、これは推測ですが、おそらく刀が汚れると手入れが面倒だからです。そこで石ですよ(力説)。十分な必殺性があり、そこらへんに無造作に転がっていて、なおかつ少し離れた位置から落とせるので返り血で着物が汚れたりもしない。まさに最適解です。」

シグルイ 4 (チャンピオンREDコミックス)

シグルイ 4 (チャンピオンREDコミックス)

「周知の事実ですが、山口貴由先生はちょっと常軌を逸しておられる方なので、自分がリアルに虎眼流として立ち回るならどのように動くべきかということを脳内で綿密にシミュレートしてるんじゃないかと思います。この手の"厭なリアルさ"というのは、不思議な説得力と、最近の用語で言うと"シリアスな笑い"を生み出す原動力です。」

「『生活【完全版】』の話に戻ると、この作品のストーリーは実に小規模です。どこぞの地方都市でパンピーたちが生活を守るためにちょっと戦ったりするお話です。特殊な武器だの積み上げられた功夫だのは出てきません。しかし、それゆえにと言ったらいいのか、『生活』には厭なリアルが充満しています。例を挙げると、

  • 金槌で殴られるととても痛い
  • ファミレス系の居酒屋に行くと笑い声がみんな自分への嘲りに聞こえるので居心地が悪い
  • 投石のダメージは侮れない

とか。うん、すごい厭。「俺のターン! これがわしのリアルじゃあ!」とでも言わんばかりのみつしり詰まった内功。福満しげゆき先生はこういう戦いを脳内でシミュレートしながら生きてきたんだろうな、と想像すると、心に明るい灯がともったようなフワフワした気分になります。実にいいものが読めました。」

前回の感想

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  • 『龍盤七朝 ケルベロス(1)』(isbn:9784048682190)。『グレンラガン』からシモンとヨーコを取り除いて、ニアの性格を狂猛にして、ダヤッカに末期ブータ級の螺旋力を持たせて古代中国に放り込んだらこういう話になるんじゃないでしょうか。
    • 秋山瑞人の『龍盤七朝』はどうしようもなく天賦の剣才を持ったボーイがどうしようもなく天賦の剣才を持ったガールとミーツする話だったのが、こっちは才能というより感情の話、特に憎悪の話。力が欲しくて実際に才と力がある者たちがその力を使ったけれど、まだ桁違いに力が足りない。そこで「さあどうしよう」じゃなくて「怨敵討つべし」と更に憎悪をたぎらせる連中。
      • 結構気に入ったのだけどこれは気に入っても大丈夫な作品なのかが不安。理性は完結しない方に全額賭けたがる。
  • イブニングのドラゴン桜的『競艇選手をつくろう!』漫画が面白い。面白いと言っていいのかよく分からないほど面白い。
    • 今は電通的な会社の若手主人公が世に女子競艇選手のブームを巻き起こすために競艇映画を作ろうとしてて、有名監督に『がんばれベアーズ』の DVD を渡して「これを丸々パクって映画にしてください」って頼んで回っているところ。一件目はフザケんなと言われて叩き出され、二件目は「ああ、ベアーズね。いいですよ。やりましょう」で即 OK 。「これが邦画の現状なんだよ。ヒット作は全部ドラマの総集編。観客は TV の結末を劇場で観たがる。だから監督は TV には逆らえない」とか長髪ヒゲの業界人に言われて主人公が「本当にこれでいいの?」と今更悩み中。
      • 彼らが死んでも代わりはいるもの。
      • いとも容易くまかり通るえげつない事実を突きつけられると人はえげつない事実そのものより事実を突きつけてくる何者かの方をむしろ憎むわけで、事実の公言であっても名誉毀損になるケースというのはそういう詰みを回避する知恵なんだろうかと思いました。
        • 静観していたら一人目の監督のところに行って「いい金出しますからパクリ映画を作ってください! 日本映画の将来のために金で転んでください!」とか言い出したぞ。なにこれ蝶面白い。
  • 『闘将!!拉麺男』設定だとラーメンマンはホムンクルスだったはずなので拉娘は血のつながらない妹なのよね。「実は人間じゃない主人公が実は血の繋がってない妹とイチャイチャする話って腹膜炎起こすほど萌えるよな」的な人に勧めてあげたい。
  • 仮面ライダー総出演の格闘ゲームがあるのにプリキュア総出演の格闘ゲームがないのはなぜかとポリゴンプリキュアを見るたびに思う。プリキュアファンで格闘ゲームを嗜む友人はそこそこいるので需要はあるような気がする。
    • ベースになる格闘技がないと技が作りにくいのは難点。『聖闘士星矢』のゲームで紫龍が八極拳を使っていたような超解釈が必要になる。プリキュアの基本戦術はウルトラマンなのでもったりしたゲームスピードにすればいいのかもしれない。
      • 「プリキュアの基本戦術はウルトラマン」は筆者の独創ではない。パワーと体力に勝る相手をスピードと打撃で撹乱して消耗させてから光線技で一気にとどめ、これ即ち光の国から僕らのために来た者どものストロングスタイル也、ということを語る先輩がいたのである。
    • ついでにめちゃモテ委員長を混ぜればプリキュアどもをしばき倒しながら「そんな蹴りでは猫も殺せませんわ!」とか上から目線で説教するポリゴン委員長が見られるのでおすすめだ。
      • それがしがゲームバランスを決めてよいのであれば、マッスルファイトでいうところのスピニングトゥホールドのような地味かつ嫌らしい痛め技を委員長に与える。テモテモ -> テモテモ -> 飛び込み大足払い -> 「女の子は誰だって綺麗になれるんです」(ダウン攻撃) -> 起き上がりめくりジャンプ大キック -> しゃがみ中パンチ連打 -> 大足払い -> 「女の子は誰だって綺麗になれるんです」 -> テモテモ -> テモテモ -> ゲージ三本吸い込みミラクルチェンジ大作戦
  • めちゃモテ委員長のどや顔はね、実に無根拠かつ絶大な自信というものに満ち溢れていてね、なんていうか、見るだけで笑えるんだ。あのツラで『口蹄疫の可能性がある牛は当然根絶やしですわ!』とか言われたら我知らず納得してしまいそうな、なんか説明不能なオーラがある。毎週あのどや顔を見るだけでマジックポイントが回復してるような気分になるんだ。これってもう恋だよね」違うと思う。
  • ジャイロのギャルギャル言ってるスタンドはファイアボールのドロッセルより可愛いよ派。
  • はてなポイントありがとうございました。『罪と罰』の新刊を買うのに使われたり使われなかったりするでしょう。
  • 逆流モラは架空の女子である。性ゆるふわにして怠惰とどまることを知らず、非生産的であること同性愛のごとし。彼女の特技はリアムることだ。リアムり行為の無意味さといったらとっくの昔に常識であるが、モラはそれを呼吸するように行う。リアムって、リアムって、リアムるところ果てを知らぬ。海であろうが、山であろうが、リアムる場所を選ばない。実に、まったく、どうしようもないほど非生産的である彼女だが、人というものは時に生産的であることをやめてウダウダしたくなることだってある。そんな者にとってモラの怠惰はある種憧憬の対象となるのだ。人がまれに、あるいはしばしば、魔に差されたかのように歩みを止めたくなるときのうしろぐらい希望。その感情をこの国では"モラとリアムりたい"と形容する。(小比木啓吾『できそこないのモラ』民明新書刊)
    • 「モラとリアムりながら生きていけないかなー」「無理じゃん?」
  • 熊の木節を歌っちゃったのはだあれ?
  • 『ナチュン』と『ベントラーベントラー』が終わって訳分からん漫画が減ってきたなと思っていたアフタヌーンに突如現れた榎本俊二『斬ノ介とジョニー四百九十九人斬り』。「時代劇画の系譜に全身全力全霊で特太クサビを打ち込む」っていうか、駕籠真太郎の本当に数万人描いちゃいました漫画と同じタイプのスタンドなので時代劇画の系譜からは普通にスルーされると思います。
    • 確かにそれがし寿司好きかつシメサバ好きですがシメサバ 50 皿食わされるのは普通に拷問です。でも「シメサバ 50 皿食っていいよ」って言ってくれる人にはちょっと惚れちゃうかも。
  • へうげ迷宮が書き進まないまま世界樹 19F 。ストーリー上の制約からパーティ構成を決めていたら大変厄介なことになった。だってわたしの中のフルオリはそんなこと言わないし、わたしの中のリキュウならきっとああする。絶対にする。

aa2010/06/04 18:58ゴラクで連載中のながい豪の自伝的漫画「激マン!」は読んでらっしゃいますか? 今号では石川賢が登場していました

xx-internetxx-internet2010/06/05 08:06楽しく読んでおります。
『デビルマン』の成功は緻密な計算の結果だったことになっていますが、あそこに若干の違和感は覚えます。「『キャプテン翼』は全て計算だった」とか「『テニスの王子様』は全て計算だった」と言われたみたいな。
しかしまあジャンプ SQ の藤子アンタッチャブル不二雄先生をもはやなんぴとたりともとどめえないのと同様に、豪ちゃん先生が勝ち誇るのを今さら誰も止めようとは思わんでしょうから、あれはああいうファンタジーとして読むといいんじゃないでしょうか。

xx-internetxx-internet2010/06/05 08:13アンタッチャブルだと U なので藤子不二雄オールフリーに訂正してお詫びいたします。

SOUSOU2010/06/06 10:46http://webmagazine.gentosha.co.jp/B-TEAM/vol208_special_extra.html こちらでプリキュア同士で戦わない理由を初代プロデューサーが語ってます。

ひつじばねひつじばね2010/06/12 23:37知っているかもしれませんがせがわまさき先生がイン殺さんが昔好きだと言っていたMAD侍の剣鬼喇嘛仏の連載を始めますよ。蝶楽しみです。

猫2010/06/28 21:18ツイッター界隈その他で評判の、『告白』(湊かなえ)は、もうチェック済みでしょうか?
正常系の女教師が、馬鹿な生徒に向かってちゃんと「馬鹿」と言ってあげる、往年の金八先生を想起させるハートフルな学園ドラマです。復讐することクムジャさんの如し、中二を愛することきづきあきら先生の如しなので、多分イン殺さんの趣味に合うタイプのスタンド使いだと思うのですが。
http://kokuhaku-shimasu.jp/index.html

xx-internetxx-internet2010/06/29 07:09> SOU さん
なるほど本来のファン層にストレスを与えないためですか。ありがとうございました。

> ひつじばねさん
心待ちにしております。くノ一紅騎兵は原作を読んでないので一緒に買います。

> 猫さん
噂は聞いております。おそらく狂人が一時間半くらいずっと喋ってる話なので楽しいんだろうな、と思いつつ『アウトレイジ』とどっちを観たものか考え中。

関係ありませんが、『めだかボックス』に出てきた人は狂人って言いたいなら素直に狂人と書けばいいのに、と思いました。
凶人だと龍書文が上書きされてしまってよろしくないですよね。

ginjiginji2010/07/02 10:46今週の嘘喰いの解説役の監督が解説役マニアの魂をゆさぶります。美味し過ぎる。

 2010/07/07 04:23本サイトにては度々のことながら、目から角膜の落ちる思いがいたしました。
xx様は石のシーンから始められていますが、逆算すればそもそもフジキの「野良犬相手に云々」自体も多分同じ原理。
さらに遡れば「貴様如きを斬っては刀が穢れる!」的台詞は古来無数にあったわけですが、それらがすべて、精神論などでなくまさに文字通りの意味だったと考えると、何といいますか世界がコペルニスクりまする。

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